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煙の先は。

緊急事態宣言が出ても、豆は買えますか?

お客様の質問に涙が出そうになる。

 

こんにちは。

我々のコーヒーを求めてくださるお客様がいる限り、コーヒー屋としてできることを精一杯やりたいと思います。

 

さて、毎月恒例こよみ珈琲の紹介です。

 

こよみ珈琲「燧 のろし」

 

生産国:グアテマラ、タンザニア ほか

焙煎度:ハイ〜フレンチ

 

ブレンドを作るとき、名前やテーマがあって味を作るのと

味を作って名前を考えるのと大体2パターンです。

 

今回は両方になるのかな。

 

 

日々世界が深刻になっていく。

早く収束へ、の願いから

今回はコーヒー主要生産エリア(南米・中米・アジア・アフリカ)の豆をすべて入れようと決めました。

 

そう決めたものの、纏めるには結構骨が折れました。

1に迷走、2に迷走。。。。方向性は見えてるのに味がとっ散らか、、、あ、あれれ。

 

 

 

そうして泣きながら散々のたうち回っていたら、tomoが

「今回のこよみの名前、『のろし』ってどうかな?『灯台』的な言葉でもいいんだけど」

 

のろしって戦絡みの合図のイメージがありますが

人や馬が手紙を運ぶよりも遠距離を高速に情報伝達できたり、リレーによって距離を伸ばすことができます。

今は会えない人たちに向けて、心を寄せる。心を飛ばす。その合図。

それがリレーされたら嬉しい。

 

私とtomoは、だいたい似たようなタイミングで「○○さん元気かなー」とか「▲▲さん、お豆そろそろだよね」とか

お客様のことを考えます。

会えないと気になるし心配になる。

 

「困ったりとか緊急事態になったら『のろし』上げてくださいね。すぐ行きますから!」

なんてお客様と話していたこともあって、

そんな本気だけど重くなりすぎない軽口として使っていた「のろし」という言葉。

 

いつでも我々はここにいて、コーヒーを作り続けるからね。

そんな、燧です。「火打石」的な意味もあるんですよ。

 

 

そんなこんなで名前やメッセージは決まった途端、味の焦点が絞られてきて微調整を重ねあれよあれよと完成しました。

 

 

マニアックな解説いきます。

 

今回はコーヒー生産主要エリアとして

南米:コロンビア、ブラジル

中米:ニカラグア、グアテマラ

アジア:インドネシア

アフリカ:タンザニア

こうなっております。

 

しかしながら、これを単純にブレンドすると配合が更に迷宮入りし、何がしたいか分からなくなるので

プレミックス(生豆からブレンド)を2種類作り

アフターミックス(焙煎豆)が2種類と

計4要素をブレンドしています。

 

そして、プレミックスの豆は火の入り方がそれぞれ異なるため

釜への投入タイミングをずらしています。

 

いつも以上に不思議さを醸していますw

 

 

 

火を焚き、空へ立ち上る煙。

煙の先に見えるものは。

 

 

いつも以上に皆様の近くで寄り添えたら、幸いです。

author:pioneercoffee, category:ブレンド作成, 15:56
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