- エチオピアコーヒー価格改定について。
-
2016.11.19 Saturday
こんにちは。
今日は体の芯から冷えるような雨降りからのスタートです。
みなさん体調を崩してはいないでしょうか。
さて、今日は一部商品の価格改定のお話しです。
エチオピア政府は反政府デモの激化を受け、10月9日、6か月間の非常事態宣言を発令しました。
具体的な内容も調べてはみましたが、主観も入ってしまいそうなのでその内容を書くことは避けたいと思います。
今エチオピアから豆は出ない、出づらい
来年度クロップの輸入も影響を必ず受けるだろうし、一体どうなるのか、、、ということです。
それに伴い、国内の在庫も少なくなっているようで、価格にも影響が出ています。
エチオピアはパイオニアではお馴染みであり、私自身も大好きなコーヒーのため
最初これを聞いたとき「どうしよう」という不安と動揺が走りました。
ひとまず、ある程度の豆の確保をしましたが
いつまで続くのかという漠然とした不安。
パイオニアでも、やむを得ずエチオピア・モカ(シダモ)の価格改定をさせていただきます。
コーヒー豆は国内で生産している地域はあるものの
やはり輸入に頼らざるを得ない農産物です。
ご理解・ご協力をお願いいたします。
我々はコーヒーの価格というよりかは、手に入るか・入らないかの方を重視します。
「パイオニアのコーヒーは高い」という声を聴くことがしばしばあるのですが
その都度、その根拠をお話しするようにしています。
コーヒー豆の生産国はほとんどが発展途上国。
どれだけ労力に見合う賃金が生産者に支払われているのだろうか。
コーヒーの木1本あたりにとれるコーヒーチェリーは450グラム。
コーヒーの木を植えるまでの土壌づくり、コーヒーの花が開花するまでの年数、栽培、収穫、精製や出荷まで(機械を導入している国もありますが)
ほぼ人力です。
その手間を想像し、より良いコーヒーを目指し
手間をかけ、ローストする。
うちは小さな会社ですが、いつかは直接生産者に還元したいという目標があります。
「何も知らないわけではなかった。
なんとなく知っていることを、なんとなく知ったままにしていた。
大変なんだろうなとは思っていた。ただ、思うだけで、その大変さを想像しなかった。
苦しいんだろうなとは思っていた。ただ、思うだけで、その苦しみを想像しなかった。」
最近読んだ本の一節ではっとしました。
今まで何気なく飲んでいたコーヒー。
今までただただ好きだったエチオピアのコーヒー。
まだまだすべてにおいて、知識が完璧なんてことはないのですが
もっと知ろうとすること、そして想像すること
加えて発信すること
これが今の我々の役目だと思っています。
みなが平等で平和でありますように。